過食の原因は脂肪よりも砂糖

(2013年12月) 高カロリーの食べ物が脳にとって魅力的であることが知られていますが、"The American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された研究によると、高カロリーの食品が魅力的である原因は脂肪ではなく砂糖であると考えられます。

研究の方法

この研究では、砂糖が多くて脂肪分が少ないミルクシェイク(ミルクセーキ)と、脂肪分が多くて砂糖が少ないミルクシェイク(カロリーは同じ)を用意して、十代の子供たち106人(男性47人、女性59人)にそれらを飲ませたときの脳の反応を MRI を用いて比較しました。

結果

どちらのミルクシェイクでも食事報酬系が活性化しましたが、砂糖が多いミルクシェイクのほうが活性化が効率的で、さらに過食症(compulsive eating)に関与している食事報酬ネットワーク(food reward network)が起動するきっかけにもなっていました。

さらに、砂糖と脂肪の両方が多いミルクシェイクを飲ませた場合にも、砂糖だけが多いミルクシェイクのときと脳の反応が同じでした。
食事報酬系
食事報酬系とは、脳の領域のうち果核や、島、ローランド弁蓋などヒトの食欲をコントロールしている部分のことで、この部分が活性化するほどに食欲が活発になります。 脳のこの領域は、薬物やアルコールへの依存症にも関与しています。
結論
今回の結果から研究グループは「(肥満の)予防や治療では(脂肪よりも)糖分の摂取量を減らすことを優先するのが良いと考えられる」と結論付けています。
この記事は言葉の使い方がバラバラな複数のソースに基づいているため、推測により言葉の使用を統一しています。 すなわち、食事報酬系(food reward system)=快楽中枢(pleasure centers, pleasure regions)= 報酬領域(reward region)で、これらの一部として食事報酬ネットワーク(food reward network)が存在するという認識で言葉を統一しました。