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糖類が使われた清涼飲料水で膵臓ガンのリスクは増えない。 それどころか...

(2016年8月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された大規模な研究で、糖類が使われた清涼飲料水(以下「清涼飲料水」)の飲用量が多くても膵臓ガンのリスクは増えず、それどころかジュース(果汁の入った清涼飲料水)に限ると膵臓ガンのリスクが減るという結果になりました。

研究の背景

清涼飲料水の飲用量により2型糖尿病や肥満のリスクが増加すると考えられていますが、糖尿病と肥満はいずれも膵臓ガンの発症に関与しています。 そこで研究チームは、膵臓ガンのリスクに清涼飲料水の飲用量が影響しているのではないかと考えました。

研究の方法
欧州10ヶ国に住む48万人近くの男女(*)の清涼飲料水飲用量を調べたのち12年間ほどにわたり膵臓ガンの発症状況を追跡調査しました。 データの分析においては、教育水準・運動量・喫煙習慣・飲酒量などの要因を考慮しました。 追跡期間中に870件近くの膵外分泌ガン(†)が発生しました。

(*) 70%が女性。 平均年齢は約50才。

(†) 膵臓ガン全体の95%ほどが膵外分泌ガンです。
結果
リスクは増えない
清涼飲料水全体で分析しても、人工甘味料が使われた清涼飲料水と普通の糖類(†)が使われた清涼飲料水とを区別して分析しても、ソーダと膵臓ガンの発症リスクとの間にまったく関係は見られませんでした。 リスクが増えても減ってもいませんでした。
(*) 砂糖やブドウ糖果糖液糖など。
ジュースに限るとリスク減少
ジュース(*)に限ってデータを分析すると、1日の飲用量100gごとに膵臓ガンのリスクが10%近く下がるという結果でした。 BMIや、2型糖尿病の有無、カロリー摂取量などを考慮しても、ジュースと膵臓ガンのリスクとのこの関係の統計学的な有意性は消滅しませんでした。
(*) 果汁の含有率が100%または100%未満のジュース