砂糖の使われた清涼飲料水を飲むと細胞老化が促進される

(2014年10月) "American Journal of Public Health" に掲載されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究によると、砂糖の使われた清涼飲料水(以下「ソーダ」)によって細胞の老化が促進される可能性があります。 この研究で、ソーダを多く飲むと回答した人の方が白血球のテロメアが短かったのです。

テロメアの長さは寿命の指標として用いられるほか、心臓病や2型糖尿病、一部のガンなど加齢による慢性疾患の発症リスクのほか、炎症や、インスリン抵抗性、体組織への酸化ダメージにも関与していると考えられています。

研究の方法

20~65才までの男女 5,309人(糖尿病や心血管疾患の病歴が無い)の DNA を用いてテロメアの長さを測定しました。

5,309人のソーダ飲用量の平均は(おそらく1日あたり)約340mlでした。 21%ほどの人が毎日約570ml以上のソーダを飲んでいました。

結果
暦年齢(*)に対応する平均的なテロメアの長さから、ソーダがテロメアの長さに与える影響を割り出したところ、570ml/日のソーダ飲用によって生物学的年齢で4.6才老化が進むという結果になりました。 このソーダによる老化促進作用は喫煙と同程度であり、運動習慣がもたらす老化抑制効果と逆方向に同程度です。
(*) 生年月日に基づく形式的な年齢。 これに対して、肉体の実際の老化度を表す年齢は「生物学的年齢」と呼ばれる。

年齢・人種・年収・教育水準などの要因を考慮してもなお、この結果の統計的な有意性は失われませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:

「ソーダの常飲は、糖分による代謝コントロールへの悪影響の他に、細胞の老化を介して生活習慣病のリスクに影響している可能性があります」

「テロメアは、実際に病気が発症するはるか以前の時点から短くなり始めます。 今回の研究では成人のみを対象としましたが、子供でも大人と同様にソーダでテロメアが短くなる可能性があります」
研究グループによると、今回の研究には、テロメアの長さとソーダ飲用量との関係を一時点でしか調査していないという欠点がありますが、研究グループが現在進めている研究では、数週間にわたってリアルタイムでソーダ飲用とテロメアの長さとの関係を調べています。