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やっぱり砂糖はADHDに良くない?

(2015年2月) "Academic Pediatrics" 誌に掲載されたイェール大学の研究で、砂糖によって注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状(多動と注意欠陥)が悪化するという結果になりました。

ADHDとは

ADHD(注意欠陥多動性障害)とは慢性的な発達障害あるいは行動障害のことで、その主な症状は次のようなものです:
  1. 注意力を持続できない
  2. 衝動的な行動
  3. 多動(落ち着かない・せわしない・過度に活発)

研究の方法

この研究では 1,649人の中学生を対象に、砂糖飲料の消費量と多動および注意欠陥の症状に関する聞き取り調査を行いました。

結果

調査の結果、砂糖飲料を飲むことによって多動および注意欠陥のリスクが14%増加していました。 さらに、エナジードリンク(砂糖の他にカフェインも大量に含有する飲み物)を飲んでいる中学生では、多動および注意欠陥のリスクが66%も増加していました。 これらの数字は、砂糖の使われた他の食品全般の摂取量を考慮したうえでのものです。

過去の類似研究

ドイツで行われた研究に、多動・注意欠陥が見られる子供は砂糖飲料の摂取量が多いという結果になったものがあります。 ノルウェーで行われた研究でも、多動・注意欠陥の症状と清涼飲料水の摂取量とのあいだに相関関係が示されています。

その一方で、砂糖の摂取量と多動・注意欠陥の症状とのあいだに関係が見られないという結果になった研究も複数存在します。

したがって現時点では、砂糖の摂取がADHDのリスク要因であると断言することは出来ませんが、一部の子供が砂糖に敏感である(砂糖によってADHDのリスクが増加する)という可能性も考えられます。

アドバイス

少なくとも、砂糖とカフェイン(砂糖と同じくADHDへの関与が疑われている)の両方を含むエナジードリンクは避けるのが賢明でしょう。 ADHD以外の面でも、エナジードリンクは心臓や脳の発達に悪影響をもたらす恐れがあります。

砂糖飲料に限らず食品に含まれる砂糖全般に関しても、ADHDだけでなく肥満や、脂肪肝、虫歯などのリスク要因なので、なるべく子供に与えないようにしましょう。