一部のガンの予防には糖類が使われた食べ物よりも飲み物を控えるのが効果的かも

(2018年4月) "Cancer Prevention Research" 誌に掲載されたニューヨーク大学などの研究によると、ガン予防という観点からも糖類が使われた食べ物よりも飲み物のほうが有害であるようです。
Nour Makarem et al. "Consumption of Sugars, Sugary Foods and Sugary Beverages in Relation to Adiposity-Related Cancer Risk in the Framingham Offspring Cohort (1991-2013)"

研究の方法

米国に住む26~84才の男女3千人超を対象に、1991~1995年にかけてアンケートで糖類(*)の摂取量を調べたのち 2013年まで体脂肪が関与するガン(乳ガン・前立腺ガン・大腸ガンなど)の発症状況を追跡調査しました。
(*) ①果糖 ②ショ糖(砂糖) ③糖類が使われた食べ物 ④糖類を含有する飲料(果物ジュースを含む)。

結果

追跡期間中における「体脂肪が関与するガン」の発生件数は565件でした。 このうち124件が乳ガン、157件が前立腺ガン、68件が大腸ガンでした。

食べ物

糖類が使われた食べ物・果糖・ショ糖の摂取量と「体脂肪が関与するガン」になるリスクとの間には関係が見られませんでした。

飲み物

糖類が使われた飲料のうち果物ジュースの摂取量が多い場合には前立腺ガンになるリスクが58%増加していました。

過度の腹部肥満が生じている人に限ると、糖類が使われた飲料の摂取量が多い場合に「体脂肪が関与するガン」のリスクが59%増加していました(p-trend=0.057)。

解説

これまでの研究から、過度の糖類摂取により酸化ストレス・体脂肪過多・ホルモンバランスの乱れ・インスリン/グルコース(ブドウ糖)の代謝不全が助長されてガンのリスクが増加すると考えられています。

研究チームは「糖類が使われた飲料を控えるだけでガンになるリスクを減らせる可能性がある」と述べています。