砂糖水で口をゆすぐだけで気力回復

(2012年11月) ジョージア大学の研究で、糖分の入った液体で口をゆすぐだけで気力を回復できるという結果になりました。 砂糖水や糖分の入った飲料を飲み込まずに、口に含むだけで知的作業に集中できるようになるというのです。

研究の方法

51人の学生たちに、自制心のレベルを測る作業を2つやってもらいました。 1つ目は、統計帳のページの "E" の字を丁寧に抹消してゆくという作業で、この作業には自制心を消耗させる効果があります。

2つ目の作業は、スクリーンに一瞬だけ表示される様々な色の名前であって別の色で表示されるもの(例えば、オレンジ色の文字で "青色" と書かれている)を識別するという作業です。

そして2つ目の色識別作業の間に、学生たちの半数には砂糖の入ったレモネードで、そしてもう半数には Splenda という人工甘味料(カロリーが砂糖の1/3)が使われたレモネードで3~5分のあいだ口をゆすいでもらいました。

結果

砂糖の入ったレモネードで口をゆすいだグループでは、もう一方のグループよりも、有意に素早く色を識別できるようになっていました。

解説

自制心を保つためのエネルギーを得るにはブドウ糖を体内に入れる必要があるとこれまで考えられてきましたが、今回の研究では必ずしもそうではないことが明らかになりました。

研究者によると、ブドウ糖が舌の単純炭水化物センサーを刺激し、自分にかかわる目的を司る脳の動機中枢(motivational centers)にシグナルが送られることで注意力が増すのだと考えられます。

砂糖水で口をゆすぐことが自制心に与える長期的な影響は未だ不明ですが、研究者によると、タバコを吸いたくなったときや、ダイエット中に甘いものを食べたくなったときに砂糖水で口をゆすぐのは、少なくとも短期的には効果があると思われます。