日焼けに関する7つの迷信

  1. SPF が2倍だと効果も2倍
    SPF(sun protection factor、日焼け止指数)とは、UVB をブロックする効果の尺度ですが、例えば SPF15 が SPF30 の1/2の効果あるいは有効時間だというわけではありません。 SPF30 が紫外線を約97%の確率でブロックするのに対して、SPF15 でも紫外線を93%の確率でブロックしてくれます。
  2. 白い服を着るのは日焼け止めよりも効果がある
    Skin Cancer Foundation の調べによると、白色のTシャツは SPF が7しかありません。 さらに、白色のTシャツが塗れて肌にへばりついた状態になると、SPF は3にまで下がります。 服の色は、白よりも、黒や赤など濃いめの色のほうが紫外線を吸収してくれます。
  3. 日焼け止めは晴れの日にだけ塗ればよい

    太陽の紫外線は、曇りの日でも20%が遮られるに過ぎず、残りの80%は雲を突き抜けてあなたの肌に到達します。

    また、冬であっても、スキーなどで雪山に行くときには日焼け止めが必要になります。 「スキー焼け」という言葉があることから明らかなように、雪山の紫外線は強烈です。

    雪が太陽光の80%を反射する(つまり2割減の太陽光に地面からも照らされているのと同じ状態。 夏の砂浜も同様です)うえに、高度が高くなるほどに紫外線の威力が強烈になるためです。 高度が 1,000フィート(300メートル程度)上がるごとに、紫外線は4~5%も強烈になります。 3,000mの山だと、紫外線の威力が平地の4~5割増しということですね。
  4. 日焼けマシンのほうが太陽光よりも安全

    日焼けマシンから出る光線は、太陽光とほとんど同じであるか場合によっては太陽光線よりも強烈です。

    米国の Mayo Clinic の研究によると、日焼けマシンの利用者はメラノーマ(悪性の皮膚ガン)のリスクが74%増加するほか、その他の皮膚ガンのリスクも1.5~2.5倍に増加します。 米国厚生省も日焼けマシンが皮膚ガンの原因になると認定しています。
  5. 軽く日焼けしておくと、紫外線に対する保護効果が得られる

    軽く肌を焼いておくことで茶色く焼けた層がその下の皮膚を日焼けから守ってくれるという発想で、海などに出かける前に日焼けマシンで少し日焼けしておくことを「ベース・タン」と言いますが、このベース・タンは有効であるというデータがほとんどありません。

    それどころか、2013年に "Photodermatology" に掲載された研究によると、ベース・タンは逆効果で、ベース・タンをしてバケーションに出かけた人のほうが日に焼けて帰ってくることが多いという結果になりました。

    専門家によると、ベース・タンは、皮膚ガン予防という点からは逆効果ですが、ベース・タンにより形成されたメラニンの層に僅かな日焼け防止効果が認められます。 ただし、この効果も SPF で言えば4程度(つまり、上記の濡れたTシャツ程度)なので、ほとんど無意味です。

  6. 肌の色が濃い人は日焼け止めが不要
    肌の色の濃い人(黒人など)は確かに白人よりも日焼けしにくいですが、肌の色が黒ければ紫外線によって皮膚ガンにならないというわけではありません。
  7. 日焼け止めを塗りすぎるとビタミンD不足になる

    人体は、日光に含まれる紫外線に当たることによって体内でビタミンD が合成されます。 そのため、「日焼け止めで紫外線を無効化してしまうとビタミンDが合成されなくなるのでは?」 と考えてしまいます。

    それはその通りですが、ビタミンDは食事から摂取もされますし、強い日差しの下であれば、日焼け止めを塗っていてもビタミンDの合成が行われるという話もあります。 日焼け止めで防ぎきれなかった紫外線で合成が行われるのでしょう。

    ただし、日焼け止めを使うかどうかは別として、世間一般の人たちでビタミンDが足りているかというとそうでもないようです。 米国の場合ですが、国民の2/3がビタミンD不足だと推算されています。