膵臓ガンは日光の量が少ない地域で多発する

(2015年5月) "Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology" に掲載されたカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究により、日光の量が少ない国では膵臓ガンの発生率が高いことが明らかになりました。 出典: Pancreatic Cancer Risk Linked to Weak Sunlight

研究の内容

この研究では107ヶ国のデータを分析しました。 その結果、緯度が高いとか天気が悪い日が多いなどの理由で日光の量が少ない国では膵臓ガンの発生率が高くなっており、日光の量が多い赤道付近の国では、膵臓ガン罹患率が赤道から遠く離れた国の1/6でした。

飲酒量・肥満率・喫煙量などの要因を考慮しても、日光の量と膵臓ガン発生率との関係の統計学上の有意性は消滅しませんでした。

日光の量はビタミンDの体内量と深い関係にある(皮膚に紫外線B波が当たるとビタミンDが作られる)ため、今回の結果からビタミンD不足が膵臓ガンのリスク要因である可能性が示唆されます。 膵臓ガンは死亡率が非常に高いガンです。

これまでの研究

同じ研究チームの以前の研究では、住んでいる地域の緯度が高いと膵臓ガンのリスクが増加するという関係が示されています。 今回の研究では、以前の研究を一歩進めて日照量と膵臓ガンのリスクとの関係を明らかにしました。

この研究チームは過去の研究で、ビタミンDの血中量が十分である人では乳ガンや大腸ガンのリスクが低いことも明らかにしています。参考記事: ビタミンD不足が乳ガンの原因に