日焼け止めは一般的な使用量では紫外線ダメージを防ぐのに不十分

(2018年7月) "Acta Dermato-Venereology" 誌に掲載されたキングズ・カレッジ・ロンドンの研究によると、日焼け止めのクリームはたっぷりと使用すると効果的であるようです。
Antony R. Young et al. "Sub-optimal Application of a High SPF Sunscreen Prevents Epider­mal DNA Damage in Vivo"

研究の方法

2つの試験を行って、日焼け止めの使用量(1cm2あたり0.75mg、1.3mg、または2.0mg)と紫外線が皮膚のDNAに及ぼすダメージとの関係を調べました。

1つ目の試験

白人男女8人(3人が女性)に、日焼け止めを使用した状態または使用しない状態で、日光を模した紫外線を浴びせました。

日焼け止めを使用した肌には、日焼け止めを使用しない肌の7.5倍の量の紫外線を浴びせました。

2つ目の試験

1つ目の試験とは別の白人男女8人(3人が女性)に、フロリダやブラジルでバケーションを過ごす場合に浴びるのと同程度の量の紫外線を5日間にわたり浴びせました。

日焼け止めを使用した肌には、日焼け止めを使用しない肌の15~30倍の量の紫外線を浴びせました。

結果

どちらの実験でも、SPF50の日焼け止めを1cm2あたり1.3mgまたは2.0mgの用量で使用すると、紫外線が皮膚のDNAに及ぼすダメージがしっかりと低減されていました。

しかし日焼け止めを1cm2あたり0.75mgしか使用しなかった場合には、日焼け止めに本来期待される効果のせいぜい40%ほどの効果しか得られませんでした。 0.75mgしか使用しない場合には日焼け止めを使用しない場合と差がないという結果になったケースも少なからずありました。

紫外線が皮膚のDNAにもたらすダメージは、日焼け止めを2mg/cm2使用して紫外線に5日間さらされたときよりも、日焼け止めを控えめに使用して紫外線に1日さらされるときのほうが甚大でした。

解説

2mg/cm2というのは日焼け止めのメーカーはの用量で日焼け止めの効果を調べるときの用量です。 0.75mg/cm2というのは一般的な消費者が日焼け止めを使用するときの用量です。

研究者は「SPFは理論的には15で十分であるはずだが、実際には30以上のものが効果的である」と述べています。 日焼け止めはどうしても塗りそびれる部分があるので、日傘などを活用することも大切です。