甘い物をよく食べる人はピロリ菌に感染していることが多い

(2016年9月) "Scientific Reports" 誌に掲載された天津医科大学の研究で、胃潰瘍の原因となるピロリ菌(Helicobacter pylori)への感染と食生活との関係が調査されています。

研究の方法
平均年齢が40才ほどの中国人男女1万人を対象に、過去一ヶ月間の食生活に関するアンケートとピロリ菌に感染しているかどうかの検査を実施しました。 食品は次の3つのカテゴリーに分けられました:
  • 炭水化物/糖類: 甘いお菓子や糖類の使われた清涼飲料水
  • 植物性食品: 野菜・果物・豆類
  • 動物性食品: 内臓肉・動物の血・魚介類・鶏肉

データの分析においては、年齢・性別・BMI・喫煙/飲酒/運動習慣・カロリー摂取量・2型糖尿病の有無・世帯収入・塩分摂取量・慢性疾患の家族歴などの要因を考慮しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • データ全体の30%近くがピロリ菌に感染していた。
  • 炭水化物/糖類の摂取量が最も多かったグループ(*)は最も少なかったグループに比べて、ピロリ菌の感染率が65%高かった。
  • 動物性食品の摂取量が最も多かったグループは最も少なかったグループに比べて、ピロリ菌の感染率が25%低かった。(†)
  • 植物性食品の摂取量とピロリ菌感染率との間に関係は見られなかった。

(*) 摂取量に応じて4つのグループに分けた。

(†) 年齢・性別・BMIのみを考慮した分析では、動物性食品の摂取量とピロリ菌感染率との関係の統計学的な有意性が微妙だったため、動物性食品の摂取量とピロリ菌感染率との関係には生活習慣か何かの要因が影響している可能性があります。