2型糖尿病で腎臓が心配な人でも高タンパク食OK?

(2014年1月) 糖尿病患者では腎機能が損なわれていることがあるため、糖尿病患者にタンパク質を多く含む食事は有害となりかねないという懸念がありますが、"Nutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases" と "American Journal of Clinical Nutrition" の両誌に掲載されたアルデレイド大学の研究によると、2型糖尿病の肥満者は高タンパク質の食事によっても体重を減らして心血管および腎臓の健康を改善できると考えられます。

研究の方法

2型糖尿病でアルブミン尿(糖尿病の合併症である腎症の早期マーカー)のある肥満者45人(男性35人、女性10人)を2つのグループに分けて、高タンパク食(HPD)と通常の食事(SPD)とで効果を比較しました。 食事に含まれるタンパク質:脂肪:炭水化物の割合は、HPD グループでは30:30:40で、SPD グループでは20:30:50としました。

結果

いずれのグループでも試験開始から半年で体重が減少し、その後は体重の変化がありませんでした。 最初の半年で減少した体重は、高タンパク食のグループでは9%、通常の食事のグループでは6%でした。(通常の食事といってもダイエット食だったのでしょう)

そしていずれのグループでも、各々の食事を1年間続けても腎臓への悪影響が見られないどころか、①腎臓の健康、②心血管の全体的な健康、そして③血糖値のコントロールが改善してました。