太極拳に抗酸化効果?

(2018年4月) "Clinical Interventions in Aging" 誌に掲載されたメキシコ国立自治大学の研究によると、太極拳が体内の抗酸化能力を高めたり血糖値を下げたりするのに有効かもしれません。
Víctor Manuel Mendoza-Núñez, et al. "Hypoglycemic and antioxidant effect of Tai chi exercise training in older adults with metabolic syndrome"

研究の方法

普段は体を動かす習慣がなくてメタボリック・シンドロームと診断されており、さらに抗酸化物質のサプリメントや抗炎症薬を服用していない高齢者85人を次の2つのグループに分けて半年間を過ごしてもらいました:
  1. 運動などの身体活動を一切しないグループ(37人)
  2. 入門太極拳と呼ばれる初心者用の動きを専門家の指導のもとで週に5日(1回50分)行うグループ(48人)

そして、心拍数や血圧などを調べたほか、血液検査を行ってHbA1c値(長期的な血糖値)・酸化ストレスのマーカー・炎症のマーカーなどを検査しました。

結果

太極拳を半年間に続けたグループは何もしなかったグループに比べて、HbA1c値が低下していたほか、酸化ストレスのマーカーの一部で改善が見られました(酸化ストレス・スコアが低下し総抗酸化能が増加した)。
健康な成人や高齢者を調べたこれまでの研究でも、太極拳に抗酸化効果のあることが示されています。 太極拳以外の運動にも抗酸化効果は期待できます。
心拍数や血圧など心臓病や脳卒中のリスクに影響する項目に関しては、太極拳の効果が見られませんでした。