タモキシフェンとコーヒーの併用で乳ガンの再発リスクが1/2に減少

(2013年4月) "Cancer Causes and Control" 誌に掲載されたルンド大学(スェーデン)などの研究によると、タモキシフェン(乳ガンの手術後に一般的に処方されるホルモン薬)を服用している人がコーヒーを飲むと、乳ガンの再発リスクが減少します。

研究の方法

乳ガン患者の女性634人を調査しました。 634人のうち半数が乳ガンの手術後に、再発防止のためにタモキシフェンを服用していました。

結果

タモキシフェンを服用していた女性のうち、一日にコーヒーを2杯以上飲んでいた人では、そうでない人に比べて乳ガンの再発リスクが1/2以下に減っていました。

解説

コーヒーと乳ガンの間にどのような関係があるのかは、研究グループにもわかっていません。 コーヒーがタモキシフェンの効果を強めるのではないかと考えられます。

続報

(2015年4月) 上記の研究の続き("Clinical Cancer Research" 誌に掲載)がニュースになっています。

一日にコーヒーを2杯以上飲む人で乳ガンの再発リスクが1/2以下に低下するという点に変更はありません。 新しい情報は次の通りです:
  • コーヒーを1日2杯以上飲んでいたグループの方が腫瘍のサイズが小さく、腫瘍がホルモン依存性である割合が低かった。
  • 細胞実験によりコーヒーの成分であるカフェインおよびコーヒー酸の乳ガン細胞への作用を調べたところ、特にカフェインの方に乳ガン細胞の分裂を低減する作用と乳ガン細胞の細胞死を増加させる作用が見られた。 これらの作用はタモキシフェンと組み合わせることで増強された。
研究者は次のように述べています:
「コーヒーを1日2杯程度を飲むだけでも十分に違いが生じます。 ただし、処方された薬もきちんと服用する必要があります」