免疫系を利用してタトゥー(刺青)を消すクリーム

(2015年2月) ダルハウジー大学(カナダ)の研究チームが、タトゥー(刺青)を消すクリームを開発しました。 このクリームはマクロファージ(大食細胞)という白血球の一種を利用して、タトゥーのインク色素を処分してしまいます。

2種類のマクロファージ

マクロファージは食いしん坊なことで知られており、体内に侵入してきた病原菌や死んだ細胞などの異物を食べることによって始末してしまいます。

マクロファージには、タトゥーが施されたときにインク色素をリンパ節に運んで体外に排出させるタイプのものと、インク色素を食べるタイプのものが存在します。 前者はタトゥーをきれいに処分しますが、後者は皮膚の奥深くへと沈み込んでタトゥーの一部を形成します。

クリームが効果を発揮する仕組み

タトゥーを消すクリームの製品名は Bisphosphonate Liposomal Tattoo Removal(BLTR)というもので、このクリームの有効成分は研究チームが開発した特製のリポソームです。

ソース記事(英文)の説明ではBLTRの作用の仕方が良くわからないのですが、特製リポソームがインク色素が存在する細胞に吸収され、そのリポソームに運搬タイプのマクロファージが反応してリンパ節まで運ぶときにインク色素も同時に持っていくということのようです。

BLTRは既存のタトゥー除去技術(レーザーなど)よりも安全で、副作用が生じる場合にもインク色素を含有する細胞の周囲に存在する細胞に限定されます。

BLTRはすでに特許を取得済みですが、市場にはまだ出回っていません。