お茶に認知症を予防する効果

(2016年11月) "Plos One" に掲載された南京農業大学(中国)の研究(メタ分析)によると、認知症(*)の予防に茶(*)が有効かもしれません。

(*) アルツハイマー病などのほか、軽度認知障害(MCI)や認知機能の低下も含む。

(†) 明確な定義はなされていませんが、紅茶も調査対象に含まれているので、緑茶だけでなく茶の木(Camellia sinensis)を原料とする茶全般を指すのでしょう。
研究の方法

茶と認知機能の関係について調べた26の観察研究のデータを分析しました。

結果

茶を飲用する習慣がある場合には、認知症になるリスクが35%低いという結果でした。 認知症の種類別に分析すると、アルツハイマー病だけ茶の飲用習慣によってリスクが(統計学的に有意には)下がっていませんでした。

国別の分析
研究が行われた国別に分析すると、茶の飲用で認知症リスクが低下していたのは中国の研究(26の研究のうちの20)だけで、欧州や日本で行われた研究(3つづつ)では茶の飲用と認知症リスクとの間に関係が見られないという結果でした。 ただしこれは、欧州や日本の研究では研究対象が主にアルツハイマー病だったためだと思われます。
日本で行われた3つの研究のうち2つでは、茶の飲用習慣がある場合に認知症のリスクが下がっていました。 残りの1つが日系アメリカン人をのデータを用いて茶の飲用習慣とアルツハイマー病のリスクの関係を調べた研究で、3つの研究を併せると認知症リスク低下の有意性が失われました。