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お茶に胆道ガンを予防する効果? 特に女性で

(2017年5月) 中国協和医科大学などの研究チームが行い "Oncotarget" 誌に掲載されたメタ分析で、特に女性において、お茶を飲む習慣がある場合には飲む習慣がない場合に比べて胆道ガン(*)になることが少ないという結果になりました。
(*) 胆嚢・胆管・ファーター膨大部に生じるガン。

研究の方法

お茶(*)の飲用と胆道ガンのリスクとの関係について調べ 2016年10月までに発表された研究の中から所定の基準を満たす8つの研究(前向きコホート研究が3つとケース・コントロール研究が5つ)を選出し、それらのデータを分析しました。
(*) お茶の木(Camellia sinensis)を原料とする緑茶・紅茶・ウーロン茶など。

データに含まれる胆道ガンの症例数は8千件弱でした。 コホート研究の追跡期間は2~13年間でした。

結果

お茶を飲む習慣がある場合には習慣がない場合に比べて、胆道ガンのリスクが34%低くなっていました。 お茶を飲む量が1杯/日増えるごとに胆道ガンのリスクが4%下がるという計算になります。

男女別

男女別にデータを見ると、次のような結果となりました:
  • 男性のみのデータがある2つの研究のデータを分析したところ、お茶を飲む習慣と胆道ガンのリスクとの間に統計学的に有意な関係が見られなかった。
  • 女性のみのデータがある3つの研究のデータを分析したところ、お茶を飲む習慣がある場合に胆道ガンのリスクが35%低下していた。
  • 男女混合のデータしか得られなかった5つの研究のデータを分析したところ、お茶を飲む習慣がある場合に胆道ガンのリスクが28%低かった。

解説

カテキンの抗ガン効果

お茶に胆道ガンを予防する効果があるとすれば、それはお茶の成分であるカテキン類のお陰かもしれません。これまでの研究(細胞実験)で、ポリフェノールの一種であるカテキン類に次のような作用のある可能性が示されています:
  • ガン細胞の成長を抑制する。
  • ガン細胞のアポトーシス(細胞死)を促進する。
  • 腫瘍の血管新生などを抑制して腫瘍の形成を防ぐ。

留意点

研究チームによると、今回のメタ分析に次のような弱点があります:
  • お茶の種類によってガン予防の効果が異なると思われるが、お茶の種類にまで踏み込んだ分析を行えなかった。
  • 胆道ガンになったためにカフェインを含有するお茶を控えるようになったというケースが含まれていて、それが結果に影響している恐れがある。
  • ケース・コントロール研究では、お茶の飲用量に関するデータを調査対象となる人たちの記憶に頼るため、データが不正確である恐れがある。