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テロメアはアルコールで長くなり、カフェインで短くなる

"PLOS Genetics"(2013年12月)に掲載された研究によると、カフェインによってテロメアが短くなり、アルコールによってテロメアが長くなります。 この研究ではイースト菌を用いた実験で、カフェインとアルコールがテロメアに及ぼす影響を確認しただけですが、イースト菌とヒトは、遺伝子の重要な点において多くの共通点があります。

今回の研究は、心理的なストレスによってテロメアが短くなることを示した 2004年の研究に着想を得て行われました。 この 2004年の研究では、心理的なストレスによって細胞内にフリーラジカル(活性酸素など)が生じるために、テロメアが短くなるのではないかと考えられました。

イースト菌の実験

研究グループは、イースト菌をフリーラジカルの原因となるような環境で培養して、環境的なストレス(温度やpHの変化、薬物、化学物質など)がテロメアの長さに及ぼす影響を調べました。 その結果、このような環境的ストレスの大部分はイースト菌のテロメアの長さに影響しなかったのですが、カフェインとアルコールではテロメアへの影響が見られました。

エスプレッソ・コーヒーと同程度のカフェイン濃度の溶液ではテロメアが短くなり、エタノール(お酒に入っているアルコール)の5~7%の溶液ではテロメアが長くなったのです。

遺伝子検査
次に研究グループは、テロメアがこのような影響を受ける理由を調べるために、不活性化された遺伝子が1つずつ異なる 6,000種類のイースト菌をスキャンしました。 そして、テロメアが最も長いイースト菌と最も短いイースト菌の遺伝子検査を行ったところ、主に Rap1 および Rif1 という2つの遺伝子を介して、環境的ストレスがテロメアの長さに影響していることを突き止めました。 テロメアの長さに関与している遺伝子の数は400ほどで、これらの遺伝子群のネットワークにより染色体の安定性が保たれます。 そして、これらの遺伝子の大部分は、ヒトの染色体にも存在します。
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