(2018年9月) 中国の研究グループが "Science of The Total Environment" に発表したメタ分析で、気温が上がるごとに自殺のリスクが増えるという結果になりました。
メタ分析の方法
気温や日照時間と自殺のリスク(incidence rate ratio)との関係を調べ 2018年7月7日(七夕)までに発表された研究のデータを分析しました。
メタ分析に使用したデータの数は、気温と自殺リスクとの関係を調べたものが23、日照時間と自殺リスクとの関係を調べたものが11でした。
結果
気温が1℃上がるごとに自殺のリスクが1%増加していました。 日照量と自殺リスクとのあいだには関係が見られませんでした。
気候帯別
- 日本の多くの地域が該当する温帯地域を調べたデータの数が11と最多で、リスク増加幅は1%でした。
- 亜熱帯地域(データの数は5つ)では気温上昇と自殺リスクとの間に関係が見られませんでした。
- 熱帯地域(データの数は2つ)では1℃上昇につき1%のリスク増加でした。
- 亜寒帯や寒帯を調べたデータはありませんでした。