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緊張型頭痛に悩まされている人はビタミンDが不足しているかも

(2017年5月) "Headache" 誌に掲載されたスーマンディープ・ビドゥヤピース大学(インド)の研究によると、慢性緊張型頭痛(CTTH)に悩まされている人はビタミンDが不足しているのかもしれません。

研究の方法

CTTHの成人患者100人と健常者100人の血液を採取してビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度を調べました。

結果

ビタミンD血中濃度の平均が、健常者では27.4ng/mLだったのに対して、CTTH患者では14.7ng/mLと低い水準にありました。 ビタミンDが欠乏している(血中濃度が20ng/mL未満)人の割合も、健常者では25%に過ぎなかったのに対してCTTH患者では71%でした。

関連情報

緊張型頭痛について

緊張型頭痛では頭が締め付けられるような鈍痛に襲われます。 首や肩まで痛みが及ぶことや、首や肩に頭痛の原因があるように感じられることもあります。 緊張型頭痛の痛みは他の頭痛に比べると強烈ではありませんが、日常的な活動を行うのが億劫になる程度には辛い状態となります。

一ヶ月間の半分以上において緊張型頭痛が生じるという状況が3ヶ月以上続くケースが「慢性緊張型頭痛」に分類されます。

類似研究

"Scientific Reports"(2017年1月)に掲載された東フィンランド大学の研究では中年男性 2,600人を調査して、ビタミンD血中濃度が最も低いグループは血中濃度が最も高いグループに比べて頭痛(種類は問わない)が頻繁に起こるリスクが2.1倍であるという結果になっています。

ビタミンDの補給

ビタミンDは食品にも含まれていますが、日光が皮膚に当たることで主に補給されます。 日光に含まれる紫外線B波が皮膚に当たることでビタミンDが合成されるためです。

国立環境研究所(茨城県つくば市)の研究によると、冬の札幌でも76分間の日光浴で成人が1日に必要とする量のビタミンDを作れます。 スペインのバレンシアで行われた研究では、真冬の1月に 1,000IUのビタミンDを得るには130分間の日光浴が必要だという結果になっています。

十分なビタミンDを得るのに必要となる日光浴の時間は、服装(長袖か半袖かなど)や姿勢の影響を受けるので、日光にさらされる皮膚の範囲が狭ければ必要となる日光浴の時間が長くなります。 一般的には、日光に当たりすぎてもビタミンDが過剰に作られる心配はありません。

ビタミンDの補給にはビタミンDのサプリメントも有効ですが、ビタミンDの摂取量が過剰であると心臓病や脳卒中で死亡するリスクが増加するというデータもあるので、サプリメントの飲み過ぎには注意が必要です。