男性ホルモンが多い男性は気前の良い相手には気前が良くなる

(2016年9月) テストステロン(男性ホルモン)には反社会的な行動を促進したり男性間での攻撃性を増したりと有害な作用がありますが、"Proceedings of the National Academy of Sciences" に掲載されたダブリン大学トリニティ・カレッジなどの研究によると、テストステロン(男性ホルモン)は男性の向社会的な(*)振る舞いも促進します。
(*) 同じコミュニティーに属する人たちにとってプラスとなるような。
研究の方法
40人の男性を2つのグループに分けて、一方のグループにはテストステロンを注射し、もう一方のグループにはプラシーボを注射しました。 そして両グループに、Ultimatum Game と呼ばれ金銭の授受を行うゲーム(*)を改変したもの(†)に参加してもらいました。

(*) 2人の男性の間で一定の金額の取り分(7:3とか5:5)を一方の男性が決定し、その取り分を相手の男性が了承すれば双方に取り分に応じた金額が与えられるが、相手の男性が取り分を不服(例えば、7:3の3を提示される)として拒絶すれば双方ともに金額を受け取れないという感じのゲーム。

例えば自分が3で相手が7という取り分でも提案を拒絶する場合に比べれば自分も得をするというわけです。 普通は5:5という取り分でしか提案も受諾もなされないと思いますが、不公平を容認できる人や利他的な人、あるいは鳩山元総理のように奇特な人であれば3:7や2:8という自分にとって不利な配分でも提案を了承するでしょうし、全人類を憎むというような破滅的な人であれば相手が1で自分が9というような取り分でも、相手が1の利益を得るのを拒絶するために自分の9の取り分を放棄するでしょう。

(†) Wikipediaによると、このゲームは同じ人相手に1度しか行われないということなので、それを何度も行うように改変したのかもしれません。

結果
テストステロンを注射された男性は、相手の提案を拒絶する傾向にありました。 この傾向は、相手が不公平な提案をする場合に顕著でした。 その一方で意外なことに、気前良く振る舞う人に対してはテストステロンを注射された男性も気前良く振る舞いました。