ビタミンC補給のガン患者への効果(システマティック・レビュー)

(2019年5月) マーストリヒト大学の研究グループがビタミンC補給のガン患者への効果についてまとめたシステマティック・レビューを "Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの方法

集中化学療法を受けている患者の多くではビタミンCが不足します。 ビタミンCは免疫細胞の生産と活性化を促進します。 したがって、化学療法を受けている患者でビタミンCの補給により免疫機能を改善できる可能性があると考えられます。

そこで研究グループはこれまでに発表された研究の中から19の試験(ランダム化比較試験は4つだけ)を選出し、それらのデータに目を通しました。

結果

ガン患者(ガンの種類をさまざま)にビタミンCを補給しても、生存率(死因を問わない)や生活の質などに臨床的に意味があるほどの効果は見られませんでした。

ただし、今回のレビューで目を通した研究のクオリティーが全般的に低く、ビタミンCを投与した患者のタイプも投与の内容も研究により様々だったので、一部の患者に限りビタミンCが有効というケースがあるかもしれません。 また、ビタミンCを経口で投与するよりも静脈から投与するほうが効果があるように見受けられました。

ビタミンCによる治療の副作用は最低限でした。 ビタミンCの投与は安全であると言えます。