喫煙歴・サプリメント・喘息/肺ガンの関係(レビュー)

(2019年4月) グリフィス大学(オーストラリア)の研究者がサプリメントと喘息/肺ガンの関係についてまとめたレビューを "Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. 喫煙者/非喫煙者を問わず、喘息は肺ガンのリスク要因の1つである。
  2. サプリメントの肺ガン予防の効果を調べたこれまでの研究(1)の結果は一致していない。
  3. いくつかの前向き研究では、喫煙者や喫煙歴のある者がレチノール(ビタミンA)・βカロテン・ビタミンB類・ビタミンEなどのサプリメントを長期間にわたり大量に服用し続けていると肺ガンのリスクが増加することが示されている。
  4. エビデンスが限定的ではあるものの複数のランダム化比較試験で、喫煙者や喫煙歴のある者においてビタミンDの補給が肺機能の改善や喘息リスクの低減に有効である可能性が示されている。
  5. 喘息持ちの喫煙者や非喫煙者を対象にサプリメントの使用と肺ガンになるリスクとの関係を調べた研究はこれまでに行われていない(2)

    (1) 前向き研究やランダム化比較試験。

    (2) 今回のレビューで参考文献に挙げられている研究に、過去に記事(ビタミンBのサプリメントを飲み続けている男性は肺ガンに要注意!?)にしたものがあり、この研究では非喫煙者も調査対象に入っています。

    しかし、この「ビタミンBのサプリメントを...」の記事の元となった論文を見ると、「喫煙歴の無い肺ガン患者が少な過ぎた(60人)」とあります。 「喫煙歴別の分析では喫煙歴の無い者を除外した」ともあります。 そのために「これまでに行われていない」なのでしょう

    上記3. の「いくつかの前向き研究」のうちの1つが、この「ビタミンBのサプリメントを...」記事の研究に当たります。