動物性タンパク質の制限は健康的かもしれないが、タンパク質不足に要注意(レビュー)

(2019年4月) 金沢医科大学の研究グループが動物性タンパク質の摂取を巡る葛藤についてまとめたレビューを"EBioMedicine" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. 寿命や代謝面の健康は栄養に左右される。
  2. 近年の研究で、タンパク質の摂取量を減らしたり低タンパク質/高糖質の食生活を送ったりするのが長寿や代謝面の健康において重要であることが示されている。
  3. メチオニンや分岐鎖アミノ酸(BCAA)など一部のアミノ酸は複数のメカニズムにより寿命/老化や代謝の調節に関与する。 したがって、メチオニンやBCAAの摂取を制限するのが長寿や代謝面の健康に有益かもしれない。
  4. 複数の疫学的研究でも、メチオニンやBCAAの含有量が多い動物性タンパク質(特に赤身肉)が加齢性疾患の助長に関わる可能性が示されている。
  5. したがって、動物性タンパク質(特に赤身肉)をあまり食べない食生活が健康に有益かもしれない。 ただし、タンパク質不足による栄養失調・サルコペニア・虚弱は長寿にも代謝面の健康にも有害である。