塩分の摂り過ぎの悪影響は血圧にとどまらない(レビュー)

(2019年4月) デラウェア大学が塩分が血圧の他に及ぼす健康への悪影響についてまとめたレビューを "Current Hypertension Reports" 誌に発表しています。
著者: Austin T. Robinson, David G. Edwards, William B. Farquhar
タイトル: The Influence of Dietary Salt Beyond Blood Pressure

レビューの要旨

  1. 塩(塩化ナトリウム)の過剰摂取は血圧上昇の一因だが、血圧が関わらない面においても塩は複数の臓器に負担をかける。
  2. これまでの研究で、塩分の摂り過ぎが脈管構造・心臓・腎臓・皮膚・脳・骨に悪影響を及ぼすことが示されている。
  3. こうした悪影響に共通するのは、過剰な塩分による炎症と酸化ストレスの増大である。 炎症と酸化ストレスが増大した状態が続くと、やがて疾患が生じる恐れがある。
  4. 塩分が血圧や複数の臓器系に悪影響を及ぼすにもかかわらず、塩分の推奨摂取量の引き下げと心血管の予後をめぐって議論が生じている。