食事を摂る回数やタイミングの健康への影響(レビュー)

(2019年4月) 欧米の研究グループが食事を摂る回数やタイミングに関するこれまでの研究をまとめたレビューを "Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. 食事の回数やタイミングが健康に及ぼす影響は何年も前から研究者の関心を惹いている。
  2. 疫学的な研究では1日あたりの食事の回数が多いと病気になるリスクが低いという結果になっている。 しかし、こうした疫学的研究の結果は実験的な試験の結果と必ずしも一致しないし、最近の前向き研究では食事回数が多い(1日6回以上)場合には少ない(1日1~2回)場合に比べて病気になるリスクが高いことが示されている。
  3. 食事の回数やタイミングの他にも、①朝食の是非、②1日で摂るカロリーの配分、③カロリー制限、④夜間の食事なども検討に値する項目である。 こうした項目に共通するのは食事と食事(例えば夕食と翌日の朝食)のあいだの時間(絶食時間)が何時間になるかという問題である。
  4. この問題には体内の体内時計(サーカディアン・クロック)が関与している可能性があり、地球の昼夜のリズムに合致しないタイミングで食事をしていると病気になりやすいかもしれない。
  5. さらに、食事の回数やタイミングを変えるとカロリーやマクロ栄養素(糖質・タンパク質・脂質)の摂取が影響される可能性がある。
  6. ①朝食を摂る、②1日の早い時間帯に摂取カロリーの配分を多くする、③食事の回数を1日2~3回にとどめる、④定期的に絶食期間を設ける(*)を安定的に(やったりやらなかったりでなく)続けることで、炎症軽減・体内リズムの改善・オートファジーの向上・ストレス抵抗・腸内細菌叢の調節といった健康効果が期待できるかもしれない。
    (*) 絶食期間に関連して論文中で「IF(Intermittent Fasting, 週に2日とか断食する日を設ける)」や「TRF(Time Restricted Feeding, 1日のうち例えば午後6時~翌午前10時まで何も食べない)」に言及しているので、1日あるいは1週間といった期間内に行う絶食ということでしょう。