三次喫煙で糖尿病のリスクも増加する恐れ

(2016年3月) "PLOS ONE" に掲載されたカリフォルニア大学リバーサイド校などの研究によると、三次喫煙によっても2型糖尿病になるリスクが増加する可能性があります。 マウス実験において、三次喫煙によりインスリン抵抗性が増加することが示されたのです。

研究の方法

喫煙マシンを用いてマウスを飼育するケージにタバコの煙を吹き込み、その後マウスの一群をケージに入れて三次喫煙に暴露させました。 そして清浄なケージに住むマウスのグループと比較しました。

マウスには標準的なエサまたは欧米人の食事を模した高脂肪のエサを与えました(したがってマウスのグループは全部で4つ)。

結果
酸化ストレスの増大

三次喫煙にさらされたマウスでは、活性酸素種(ROS)の増加により細胞の酸化ストレスが増大してタンパク質・脂肪・DNAが損傷し、それによって高血糖とインスリン抵抗性が生じていました。 三次喫煙にさらされたマウスの49%がインスリン抵抗性とメタボリック・シンドロームの症状を呈しました。

抗酸化物質を投与するとマウスが酸化ストレス・損傷・インスリン抵抗性から回復したことから、三次喫煙によるダメージは酸化ストレスにの増加よるものであると思われます。
酸化ストレスとは、活性酸素種と抗酸化物質のバランスが崩れた状態のことです。 活性酸素種は人体にとって必要な存在ですが、ガンや老化の原因にもなります。
高脂肪食のグループ
高脂肪のエサを与えられたグループ同士の比較でも、三次喫煙にさらされされたグループの方が、酸化ストレスが大きく、インスリン抵抗性が重度で、体重増加幅が軽度でした。
ニコチンには、酸化ストレスを増やす作用と脳やホルモンに影響して食欲を減らす作用があります。