甲状腺機能障害がある妊婦では早産や合併症のリスクが増加

(2013年5月) "Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism" に掲載された米国の研究によると、甲状腺機能障害のある妊婦では、未熟児のリスクのほか、母子に短期・長期的な影響のある妊娠合併症のリスクが増加します。

この研究によると、甲状腺機能の低下症であっても亢進症であっても、未熟児や妊娠高血圧などの妊娠合併症のリスクが増加するほか、分娩誘発などの出産における介入が必要となるケースが増えます。 甲状腺機能障害のある妊婦の割合は全体の4%にもなります。

今回の研究では、子供を1人生んだ妊婦223,512人 のデータを分析しました。 その結果、甲状腺に異常のある妊婦では、妊娠高血圧腎症の発症リスクと、ICU で治療を受ける頻度が増加していました。 さらに、甲状腺機能低下症の発している妊婦では、妊娠糖尿病の発症リスクが高く、帝王切開が必要となる率も増加していました。

研究者は次のように述べています:
「健康な妊娠のためには、甲状腺ホルモンの量が適切である必要があります。 ですので、甲状腺疾患のある妊婦の場合、甲状腺を入念に監視することが必要となります」