カフェイン摂取量が多い人には耳鳴りが少ない

(2014年8月) "American Journal of Medicine" に掲載された Brigham and Women's Hospital の研究で、カフェインの摂取量が多い人には耳鳴りが少ないことが明らかになりました。
耳鳴り

「耳鳴り」とは、実際には音がしていないのに「ジー」というセミの鳴き声のような音や、「キーン」という金属的な音などが聞こえるという症状のことです。 若~中年の女性に多く見られる症状です。

耳鳴り自体は危険あるいは深刻な症状ではありませんが、何らかの疾患が原因となって耳鳴りが生じていることがあります。 耳鳴りの原因となるのは、加齢による難聴、耳の外傷、耳の中の異物、循環系(心臓や血管)の異常などです。

この研究では、30~44才の白人女性6万5千人超を対象に、耳鳴りの頻度(「週に数日」または「毎日」)などに関するアンケートを実施し、生活習慣と医療記録を18年間にわたって追跡調査しました。

18年間で報告された耳鳴り発生件数は 5,289件で、カフェイン摂取量が多いグループほど耳鳴りが少ない傾向にありました。 1日あたりのカフェイン摂取量が150mg(コーヒーで言うと340cc程度)未満のグループに比べて、450~599mgのグループでは耳鳴りのリスクが15%低下していました。

カフェイン源は大部分がコーヒーでした。 デカフ(カフェイン抜きのコーヒー)では耳鳴りが減っていなかったことから、コーヒーの他の成分ではなくカフェインで耳鳴りが減っているのだと思われます。 また、年齢によるカフェインの効果の違いは見られませんでした。

研究者は次のように述べています:
「カフェインにより耳鳴りが減る理由は不明ですが、カフェインが中枢神経系を刺激することは知られていますし、過去の研究ではカフェインが内耳に直接的に作用することも示されています」
研究チームは「今回の研究結果だけでは、耳鳴り対策としてコーヒーを飲むことを推奨するには不十分だ」としています。