更年期症状・ダイエット・血中脂質にトマトジュースが効果(1/2ページ)

(2015年4月) "Nutrition Journal" に掲載された東京医科歯科大学の研究によると、中年女性の更年期症状緩和・ダイエット・血中脂質改善にトマトジュースが有益だと思われます。 ただし、この研究にはキッコーマン社(トマトジュースも扱っている)が資金提供をしています。
Asuka Hirose, Masakazu Terauchi, Moe Tamura1, Mihoko Akiyoshi, Yoko Owa, Kiyoko Kato and Toshiro Kubota. Tomato juice intake increases resting energy expenditure and improves hypertriglyceridemia in middle-aged women: an open-label, single-arm study. (Licensed under CC BY 4.0)
トマトジュースの健康効果

研究チームによるとトマトジュースには、γアミノ酪酸(GABA)や、リコピン、13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸(13-oxo-ODA)、エスクレオシドAなど健康にとって有益とされる様々な成分が含まれています。

例えばGABAは心理的なストレスと血圧の軽減に効果があります。 リコピンは抗ガン作用と抗酸化作用のほか、心血管疾患・骨粗鬆症・精神疾患を低減する作用のあることが報告されています。 13-oxo-ODAも、血中および肝臓の脂肪を減らすのに有効である可能性が動物実験で示されています。

トマトの果実をそのまま食べる場合に比べて、トマトジュースには次のようなメリットがあります:

  1. リコピンの利用効率が上がる。
  2. 加熱処理の結果として抗酸化能力が増加する。
  3. 13-oxo-ODAはトマトジュースからしか検出されていない。
研究の方法

この研究は、更年期障害の症状が少なくとも1つは出ている40~60才の女性95人を被験者として行われました。

被験者には、試験開始の2週間前からトマトおよびトマトが用いられた食品・飲料の摂取を控えてもらい、その後8週間にわたってデルモンテ(キッコーマン社)の国産無塩トマトジュースを1日あたり200ml×2回(計400ml)飲んでもらいました。(この8週間のあいだにもトマトジュース以外のトマト摂取は控えてもらいました。)

更年期障害の症状・体脂肪率・血圧・心拍数・安静時エネルギー消費量(*)・血中脂質・血糖値などの測定は、試験開始前、試験開始から4週間目、および試験開始から8週間目の3回にわたり行いました。
(*) 日本救急医学会によると安静時エネルギー消費量とは「楽な姿勢で椅子に腰掛けているときのエネルギー代謝量」のことで、基礎代謝量の約120%にあたります。