前立腺ガン予防にはトマトを加熱調理して食べると良い?

(2018年1月) イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究グループが "Prostate Cancer and Prostatic Diseases" 誌に発表したシステマティック・レビューによると、前立腺ガンの予防を期待してトマトを食べるのであれば加熱調理して食べるのが確実かもしれません。

レビューの方法

トマトの摂取量と前立腺ガンになるリスクの関係を調べた30の研究(2017年4月10日までに発表されたもの)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は26万人、前立腺ガンの症例数は2万4千件でした。

結果

トマトの摂取量が多い場合には少ない場合に比べて、前立腺ガンになるリスクが19%低下していました。

摂取するトマトを生のトマト・加熱調理済みのトマト(トマト・ソースなど)・トマト食品(*)に分けて同様の比較をしたところ、トマト食品で16%のリスク低下、加熱調理済みのトマトでも16%のリスク低下でしたが、生のトマトではリスクが低下していませんでした
(*) 定義は不明。たぶんトマトを加工した製品(ケチャップなど)。
用量反応分析(*)では、トマト全体・調理済みのトマト・生のトマトでは摂取量が多いほど前立腺ガンのリスクが低いという関係が見られましたが、トマト食品ではこのような関係は見られませんでした。
(*) 今回の話で言えば、トマト摂取量が異なるグループ間(多い場合と少ない場合)で比較するのではなく、トマト摂取量の変化(例えば「10g増えるごとに」など)につれて前立腺ガンのリスクがどう変わるかを見る。