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舌ブラッシングで舌苔は減るが口の中の細菌は減らない。 歯ブラシと専用品で効果に違いはない

(2017年10月) "Journal of Periodontal Research" に掲載されたルーヴェン・カトリック大学病院(ベルギー)などの研究で、舌をブラッシングなどすることで舌苔(ぜったい)を減らしても口の中に住む細菌の量は減らないという結果になりました。

苔舌は口臭の原因になるとされています。 舌苔の対策として舌ブラッシングなどで舌を清掃する人がおり、舌スクレーパー(タングスクレーパー)と呼ばれる舌苔対策専用の器具も市販されています。

研究の方法

中~重度の歯周病であって舌苔も生じている成人18人に2週間にわたり、舌スクレーパーまたは普通の歯ブラシで舌を清掃してもらいました。 そして、この2週間の前後に次の3点を調べて比較しました:
  1. 口腔内(唾液や舌)から検出される細菌の量
  2. 舌苔の量
  3. 被験者自身が感じる舌の状態

結果

2週間にわたる舌の清掃により舌苔は減ったものの、口腔内から検出される細菌の量は減っていませんでした。

また、被験者に舌の状態について尋ねたところ、被験者の主観的には(本人の感覚的な評価では)総じて言えば、舌の清掃は舌の衛生状態の改善には効果があったものの口臭の軽減味覚の向上には効果がありませんでした。

普通の歯ブラシと専用の舌スクレーパーとで効果に差は見られませんでした。

関連研究

"Archives of Oral Biology" に掲載された福井大学の研究によると、舌のブラッシングにより味蕾(味覚を感じるための器官)がダメージを受ける恐れがあります。