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走りすぎで寿命が縮まる?

(2014年4月) 運動に、ダイエットや、ストレス解消、血圧・コレステロール低下などの効果があることは知られていますが、"American College of Cardiology" の会合で発表された米国の研究によると、ジョギングなどで1週間あたり2~3時間を走るのは健康に良くても、走りすぎると寿命が縮まる可能性があります。

研究の方法

この研究では、平均年齢46才の男女 3,800人のデータを分析しました。 このデータは、"Masters Running Study" という35才以上のランナーを対象とする Webベースの研究のものです。 3,800人のうちの70%が、週に20マイル(32km程度)を走ると回答していました。

データには、NSAID(非ステロイド系の鎮痛薬。 心臓疾患のリスク要因となる)やアスピリン(心臓を保護する作用があるとされる)の使用状況、および高血圧・高コレステロール糖尿病・心臓疾患の家族歴・喫煙歴などの心臓関連のリスク要因が含まれていました。

結果

上述の各種要因を考慮したうえでなお、走る距離が長い人では早死にするリスクが増加していました。 NSAIDの使用率にしても、週当たりの走る距離が短い人の方が高いほどでした。

解説
研究者は次のように述べています:
「走ることを否定しているわけでは決してありません。 ただ、長距離を走る人は、今後の研究結果に気をつけていて欲しいと思います。」

健康と長寿のためにどのくらい走れば良いのかは不明です。 今回の研究において、どれくらい走った人で寿命が短くなっていたのかについてはプレスリリースにも記載がありませんが、「激しい運動を続けていると寿命が縮む?」には、マラソンやトライアスロンなどの過酷なスポーツが良くないとあります。

今回の研究者は、走る量が多い人で寿命が短くなる理由についても不明だとしていますが、"Mid-American Heart Institute" に所属する専門家によると過度の運動が原因である可能性があります。 極度に過酷な運動を習慣的に行っていると心臓が「再構築(remodeling)」されてしまって、運動による効果が損なわれるのだそうです。

この専門家は、次のように語っています:
「健康のためには週に2.5時間程度を2~3回に分けて、ゆっくり/ほどほどのペースで走るのが理想的です。 激しい運動は一回1時間までにしておきましょう。 あと、マラソンは一生に一度だけにしておきましょう」