身体活動の種類にかかわらず活動量が多い高齢者は死亡リスクが低い

(2018年4月) "International Journal of Epidemiology" に掲載されたエラスムス医療センター(オランダ)などの研究で、どのようなタイプの身体活動であっても活動量が多い高齢者は死亡リスクが低いという結果になりました。
Chantal M Koolhaas et al. "Physical activity and cause-specific mortality: the Rotterdam Study"

研究の方法

オランダに住む平均年齢70才の高齢者 7,225人を対象に、身体活動(ウォーキング・自転車・家事・スポーツ・庭仕事)の量を調べたのち、心臓病/脳卒中・ガン・感染症・認知症・慢性肺疾患・外因などによる死亡の発生を中央値で13年間にわたり追跡調査しました。

そして、身体活動量に応じてデータを3つのグループに分け、グループ間で死亡リスクを比較しました。 データの分析においては、逆の因果関係(reverse causation)の可能性を排除するために追跡開始から5年目までのデータを除外した分析と10年目までのデータを除外した分析も行いました。

結果

追跡期間中に 3,261人が死亡しました。

各種の身体活動トータルの量が多い場合には少ない場合に比べて、総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が31%低下していました。 死因別のこの数字は、心臓病/脳卒中で31%、慢性肺疾患で56%、および感染症で53%というものでした(ガン・認知症・外因による死亡は身体活動量とのあいだに関係が見られなかったのでしょう)。

データを除外する期間を長く(たぶん10年に)すると、上記の身体活動量と死亡リスクとの関係は弱まりました。

身体活動のタイプ別に分析すると、どのような身体活動であっても活動量が多いと総死亡リスクが低下していました。