5種類のミネラルの摂取量と肝臓ガンのリスクの関係

(2016年11月) "International Journal of Cancer" に掲載された復旦大学(中国)などの研究で、5種類の微量必須元素と肝臓ガン発症リスクとの関係が調査されています。

研究の方法
上海に住む男女13万人の食生活に関するアンケート調査を行ってセレン・鉄・亜鉛・銅・マンガンという5種類のミネラルの摂取量を割り出し、この13万人が肝臓ガンを発症するリスク(*)と照らし合わせました。
(*) 女性は15.2年間、男性は9.3年間のうちに肝臓ガンを発症するリスク。
結果

マンガンについてのみ、食事から摂取する量が多いと肝臓ガンのリスクが下がっていました。 マンガン摂取量に応じてデータを5つに分けた中で、マンガン摂取量が最大のグループは摂取量が最少のグループに比べて、肝臓ガンになるリスクが49%低下していました。 B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを考慮しても同様の結果でした。

セレン・亜鉛・鉄・銅については、食事から摂取する量と肝臓ガン発症リスクとのあいだに関係が見られませんでした。

肝臓ガンの発症数は、女性では192人、男性では344人でした。

マンガンを豊富に含む食品

マンガンはシナモンに突出して豊富に含まれています。 それ以外では、ハーブ類(タイム、パセリ、バジル)や香辛料(コショウ、生姜)や茶にも含まれています。 ハーブや香辛料以外では、米ぬかにもマンガンが含まれています。

穀類や肉類はマンガンを大量に含む食品のトップ20に顔を出していませんが、小麦・大豆・シジミなどがマンガンを比較的多量に含んでいます。