悲しい映画を観て幸福感を感じましょう

(2012年3月) "Communication Research" 誌に掲載されたオハイオ州立大学の研究によると、悲しい映画を観ると幸福感を感じます。

研究の概要

361人の大学生に被験者となって Atonement(邦題:「つぐない」)という2007年に公開された悲しい映画の短縮版を観せて、映画の鑑賞の前後でアンケートに回答してもらい、被験者たちの人生の幸福度を測定するなどしました。

解説

研究者は次のように述べています:
「悲しいお話はたいてい永遠の愛をテーマにしているため、映画を観た人に自分の愛する人を思い起こさせ、(映画の中の状況と比較して)自分の現在の状況が恵まれていると感じさせてくれます」

また、「悲しい映画を観ることでしか自分の人間関係を有難く感じられないのは何故なのか?」 という問いに対して研究グループは、「ネガティブな気分によって人は物思いに沈むようになる」 という過去の研究による説で説明を試みています。

「薄幸の恋人たちが登場する悲しい映画を観ると悲しくなります。 これによって、わたしたちは自分自身の大切な人について深く考え、その人がいてくれることを幸せに感じるのです」

悲しい映画で幸福感を感じるコツ

悲しい映画を観て幸福感を感じるコツは、映画を観ながら自分の人間関係に思いを馳(は)せることです。 映画を観ながら、自分の愛しい人について多くを想うほど幸福感が増加します。 逆に、自己中心的な思考、例えば「この女性の人生よりも、わたしの人生のほうが良い人生だわ」などと考えながら悲しい映画を観ても幸福感は湧いてきません。