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トランス脂肪酸に関するQ&A、自己防衛の方法

米国食品医薬局(FDA)が先日(2013年11月5日)、トランス脂肪酸を安全ではない添加物として扱うという発表を行いました。 したがって米国では今後、トランス脂肪酸が徐々に排除されていくことになります。

日本では一部の企業が自主的にトランス脂肪酸の使用を控えているだけという現状なので、消費者が自己防衛する必要があります。

トランス脂肪酸について

Q. トランス脂肪酸とは?
A. トランス脂肪酸は天然にもわずかに存在しますが、問題視されているのは人工のトランス脂肪酸です。 人工のトランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングなどを作るときに植物油を固形化するために水素を加えるのが原因で発生します。 トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸(体に良くないとされる)以上に心臓疾患の原因になります。

Q. トランス脂肪酸は具体的に、どう体に悪いのか?
A. トランス脂肪酸には、悪玉の LDL コレステロールを増やし善玉の HDL コレステロールを減らす作用があります。 そのために、トランス脂肪酸で心臓疾患のリスクが増加します。 また、トランス脂肪酸は炎症を促進する要因になるとも言われています。

Q. トランス脂肪酸が含まれる食品を見分ける方法は?
A. 味からは判断できません。 マーガリンや冷凍ピザ、市販のお菓子(ビスケットや、ポップコーン、パイ生地、デザート類など)、コーヒークリームなどによく使われているほか、レストランでも揚げ物などに使われていることがあります。 (米国では)2006年から FDA がトランス脂肪酸を 0.5g以上使用している食品に、その旨を表示することを義務付けています。

Q. 飽和脂肪酸も避けるべきなのか?
A. そういうわけではありません。 飽和脂肪酸であっても、ナッツ類・野菜油・魚に含有されているものは適量であれば体に良いでしょう。 動物の肉に含まれている飽和脂肪酸も、1日の摂取カロリーの10%未満であれば問題ありません。 (飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸もひっくるめて)脂肪に由来するカロリーの割合が、1日の摂取カロリーの35%未満となるようにしましょう。

トランス脂肪酸から身を守る方法
米国の専門家は、トランス脂肪酸から身を守る方法として以下を提唱しています:
  • 1日に5~8杯の水を飲む。 こうすることで、脂肪が体から押し流される。
  • トランス脂肪酸によるダメージを相殺するために、野菜と果物をたっぷりと食べる。
  • 食品を買う前にラベルを見て、トランス脂肪酸の有無をチェックする。「部分水素化油脂」「硬化油」「水素添加油」などと表示されていればトランス脂肪酸が使われています。(日本ではトランス脂肪酸の表示を義務付ける方針は策定されたものの、実施はまだのようです)
  • マーガリンよりもバターを食べる。 バターには飽和脂肪酸が含まれているが、トランス脂肪酸よりは望ましい。
  • レストランのチェーン店やファーストフードには要注意。 トランス脂肪酸を大量に用いた料理が出されている可能性がある。 (モスバーガー、ロッテリア、日本ウェンディーズ、ミスタードーナツ、ケンタッキーフライドチキンはトランス脂肪酸対策を推進しています)