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トランス脂肪酸は必ずしも有害ではない?

(2015年9月) "European Heart Journal" に掲載されたハイデルベルク大学(ドイツ)の研究によると、人工のトランス脂肪酸であっても量が少なければ有害ではないばかりか、天然のトランス脂肪酸であれば人体に有益な作用をもたらす可能性があります。

研究の方法

冠動脈造影検査(心臓病の検査)を受けるために入院したドイツ人男女 3,259人を対象に、血液検査を実施して1年~12年(中央値は10年ほど)におよび追跡調査を行いました。 追跡期間中に死亡したのは975人でした。

結果
トランス脂肪酸の血中濃度が高いグループでは確かにLDLコレステロールが増加していましたが、その一方でトリグリセライド(中性脂肪)が少なく、BMI値も低く、インスリン抵抗性(糖尿病のリスク要因)も小さくなっていました。

死亡率も増えていなかった

そして、過去に米国で行われた研究と違って、トランス脂肪酸の血中濃度が高い場合にも死亡率は増加していませんでした。

この理由として研究者は次のように述べています:
「今回のデータに含まれるドイツ人のトランス脂肪酸血中濃度がおしなべて、米国人のトランス脂肪酸血中濃度よりも低いためではないでしょうか」

米国の研究ではトランス脂肪酸血中濃度が平均で2.6%超だったのに対して、今回のドイツの研究では0.27%~2.4%でした。

天然のトランス脂肪酸はむしろ有益
天然のトランス脂肪酸の血中濃度が高いグループでは、心臓突然死による死亡のリスクと血糖値が低くなっていました(心臓突然死による死亡リスクは37%減)。 天然のトランス脂肪酸というのはトランス・パルミトオレイン酸のことで、牛乳や牛肉に含まれています。
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