食べた物が体内を通過して反対側の穴から出るまでの時間は短い方が良い

(2016年6月) "Nature Microbiology" 誌に掲載されたデンマーク工科大学の研究によると、腸管通過時間(胃で消化された食べ物が腸管内を通過するのに要する時間)が腸の健康に影響します。 今回の結果からも便秘が体に良くないと考えられます。
口から入った食べ物が反対側の穴から出るまでに移動する距離は、成人で8mにも及びます。
今回わかったこと
食べた物が結腸を通過するのに要する時間が長いほど腸内細菌により生み出される有害な分解物の量が増え、この時間が短い場合には結腸の内部表面が新しくなるときに生み出される物質が増えます(*)
(*) 研究者によると、この物質の増加は腸壁が健康であることの表れである可能性があります。
腸内細菌の多様性との関係

腸内細菌が多様であるほど健康的であると考えられていますが、今回の研究(や他の研究)によると腸内細菌が多様であると腸管通過時間が長くなる傾向にあります。 したがって、腸内細菌が多様であるというのと腸が健康であるというのはイコールではないかもしれません。

アドバイス
研究者は次のように述べています:
「食べた物が結腸をスムーズに通過できるようにするには、食物繊維を食べてをたっぷり飲むと良いでしょう。 肉類の摂取量を減らすのも良いかもしれません。 肉類を食べると腸管通過時間が長くなりますし、腸内細菌に(有害物質の原料となる)エサをたくさん与えることにもなります。 腸管通過時間を短くするには、運動も効果があります」