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妊娠・授乳中に薬用ソープを使用すると子供の腸内細菌バランスに悪影響?

(2016年4月) 米国ボストンで開催中の「第98回内分泌学会」で発表されたテネシー大学の研究(動物実験)によると、薬用ソープなど市販の抗菌製品に使用されるトリクロカルバン(TCC)という抗菌剤を妊娠・授乳期間中に使用すると胎児や乳児の腸内細菌叢に異常が生じる恐れがあります。出典: Chemical in Antibacterial Soap May Disrupt Mix of Organisms in Digestive Tract

腸内細菌叢の異常は、肥満・糖尿病・過敏性大腸疾患(IBS)・結腸ガン・多発性硬化症・喘息などのリスクに影響します。

妊娠・授乳中の女性は感染症を心配して抗菌製品を使うことが多いだけに、TCCに接触する機会が増えると思われます。 研究チームが過去に行ったネズミの実験では、TCCが母乳を介して仔ネズミの体内に入り込むことが示されています。

研究の方法

メスのネズミに妊娠・授乳期間中を通じてTCCを含有するエサを与え、親ネズミと仔ネズミの腸内細菌叢を調べました。 そしてTCCを含有しないエサを与えられた親ネズミおよびその仔ネズミの腸内細菌叢と比較しました。

結果

TCCを含有するエサを与えられた親ネズミとその仔ネズミでは腸内細菌の多様性が低下していました。 また、仔ネズミが生後12日目に達した頃から、母親経由でTCCに暴露された仔ネズミと暴露されていない仔ネズミとで腸内細菌の構成に違いが見受けられるようになりました。

TCCは有害無益?
抗菌製品による環境汚染」に登場する研究者は次のように述べています:

「...効果もはっきりしないのに抗菌製品を使うというのは、病原体に耐性を獲得させてやるようなものです」

米国食品医薬局(FDA)も 2005年に 『抗菌成分の入ったハンドソープなどは(入院患者などではない)普通の消費者にとっては健康上の効果がはっきりしておらず、普通のセッケンや水と効果が変わらない』 と言っていますし、消費者は抗菌製品の使用を控えるのが良いと思います」