歯磨き粉にも使われるトリクロサンで乳ガンのリスクが増加する可能性

(2014年4月) "Chemical Research in Toxicology" に掲載された研究によると、薬用のハンドソープや、マウスウォッシュ、歯磨き粉などの様々な製品に使用されているトリクロサンという抗菌剤により乳ガンのリスクが増加する可能性があります。

研究の概要

生体外実験とマウス実験により、トリクロサンとオクチルフェノール(塗料や殺虫剤に使用される)という化学物質がヒトの乳ガン細胞の成長を促進することが示されました。

乳ガンの発症にはホルモン・バランスの乱れが関与していると思われるため、トリクロサンのような内分泌(ホルモン)撹乱物質によりガン細胞の成長が促進される可能性があります。 トリクロサンは米国人の75%の尿から検出されています。

今回の生体外実験とマウス実験では、トリクロサンとオクチルフェノールがいずれも乳ガン細胞の成長に関与する遺伝子に作用してガン細胞の量を増やしていました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「今回の実験で用いた内分泌撹乱物質(トリクロサンとオクチルフェノール)の量は、少し多目でしたが私たちの体内に実際に蓄積している量を想定したものです。」

「したがって、内分泌撹乱物質への暴露によって乳ガンになるリスクが有意に増加する可能性はあります」