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中性脂肪値を下げると糖尿病が改善される?

(2016年6月) "Diabetes Care" 誌に掲載されたペンシルバニア大学の研究によると、中性脂肪(トリグリセライド)を減らすとインスリン感受性が改善し、それが2型糖尿病の改善につながる可能性があります。出典: Novel Lipid Lowering Medication Improves Blood Sugar Control in Type 2 Diabetes

中性脂肪値を下げる効果があるボラネソーセン(volanesorsen)という治験薬(experimental drug)(*)を糖尿病患者に投与して中性脂肪値を十分に下げたところ、HbA1c値(†)が下がりインスリン感受性と血糖値コントロールが改善されたのです。

(*) 試験的にヒトに投与することを米国食品医薬局(FDA)に認可されてはいるが一般への使用は認められていない薬。

(†) 過去の平均血糖値の指標。
研究の方法
高トリグリセライド血症の2型糖尿病患者15人を2つのグループに分けて、一方のグループにはボラネソーセンを、そしてもう一方のグループにはプラシーボを、それぞれ12週間にわたり服用してもらいました。
患者はいずれもメトホルミンという血糖値をコントロールする薬を服用していました。
結果

ボラネソーセンを服用したグループでは、中性脂肪値が69%下がり、全身のインスリン感受性が57%改善していました。 中性脂肪値の低下とインスリン感受性およびHbA1c値の改善との間には強い相関関係が見られました。

解説

「中性脂肪が高いと糖尿病が悪化する」という説は以前からありましたが、この説を検証するための方法がありませんでした。 今回の研究では、インスリン感受性の測定に正常域血糖クランプ(グルコース・クランプ)と呼ばれる信頼度の高い測定法を用いました。

留意点

もっと様々な人を対象に今回と同様の研究を行って、今回と同様の結果となることを確認する必要があります。

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今回の研究は、ボラネソーセンを作っている製薬会社(*)の資金提供により行われました。
(*) Akcea Therapeutics社と Ionis Pharmaceuticals社。