トラックの振動で侵攻性の前立腺ガンのリスクが増加

(2013年10月) 重機(土木・建築工事に用いられる機械)などによる体全体への振動が前立腺ガンのリスク要因となることは以前から知られていましたが、米国で開催された "American Association for Cancer Research" の会合で発表された研究によると、トラックの運転手でも運転中の振動によって侵攻性の(増殖が早い)前立腺ガンのリスクが増加している可能性があります。

研究の方法

この研究では、2,132人の米国人男性の医療記録を調査しました。 データに含まれていたのは、健康状態や、仕事の内容、トラックを運転する時間、前立腺ガンと診断された時期などの情報でした。

結果

仕事でトラックを運転する男性では、侵攻性の前立腺ガンと診断されるリスクが教師の4倍になっていました。 比較基準となる職業に教師を用いたのは、教師が振動にさらされることが少ないためです。

トラック運転手以外に庭木屋(場合によっては重機を使いますね)でも侵攻性の前立腺ガンのリスクが教師の2.33倍になっていました。

考えられる理由
振動によって前立腺ガンのリスクが増える原因は不明ですが、研究グループは、①振動がテストステロン(男性ホルモンの一種で、過剰になると前立腺ガンのリスクが増加するとされている)の生産を促進するから、あるいは②振動が前立腺炎(ガンが成長する原因となり得る)の原因になるからではないかと考えています。