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テレビによる子供の事故が急増中。 死亡事故も

(2013年7月) "Pediatrics" 誌に掲載された研究によると、落ちてくるテレビで怪我をする子供が増えています。

新しくテレビを買ったときに、古いテレビを置く適切な場所を確保できずに不安定な場所に置くケースが増えているのが原因だと考えられます。 液晶テレビと違ってブラウン管で重い旧式のテレビを、本棚の上など本来テレビを設置すべきでない場所に置くために、テレビ落下事故が増えているというのです。

研究の内容

この研究では、病院の救急治療室から 1990~2012年におけるテレビ落下による怪我のデータ(18歳以下を対象)を収集したものを分析しました。

1990~2012年の間に米国でテレビの落下で怪我をした子供は年間平均 17,000人以上、つまり、テレビの犠牲となる子供が30分に1人発生していることになります。 そして、テレビ関連の怪我で緊急治療室に運ばれた子供の数は、1990年に 5,455人であったのが、2011年には 12,300人にまで増加しています。 つまり、テレビ落下による事故が125%も増加しているわけです。

テレビ落下で怪我をするのは男の子が多く、全体の2/3を占めています。 そして、このような事故の被害者の大部分は5歳未満です。

怪我の主な部位と種類は次の通りです:
  • 頭と首の怪我が67%。
  • 切り傷と軟組織の傷害(*)が3/4。
  • 5歳児未満においては、脳震盪その他の頭の怪我が13%。
(*) 軟組織とは筋肉や血管などのことなので、打撲のことでしょう。
統計データ

Consumer Product Safety Commission(消費者向け製品の安全性に関する米国政府の公的な委員会)によると、テレビなどの家具が体の上に落ちることによる子供の死亡事故は2週間に1回の頻度で発生していますが、データの存在する 2008~2010年に関して言えば、これらの死亡事故の70%では落ちてきた家具というのがテレビです。

事例
テレビの落下事故で娘を亡くした母親は次のように語っています:
「部屋を出ようとして娘に背を向けたときに、大きなドーンという音が聞こえ、振り向くとテレビが娘の上に落ちていました。 つい3秒前には生きていた娘が、死んでいたのです」

この家庭では、液晶の薄型テレビを新しく購入したために、古いテレビを地下室に置いていました。 子供の体重は13kgで、まさかテレビがひっくりかえるとは思ってもいませんでした。

アドバイス
Consumer Product Safety Commission は、家具とテレビを壁に固定するか、あるいはテレビをしっかりした低い台に設置することを勧めています。 テレビを高い場所に設置する場合には、なるべく奥のほうに置きましょう。 そして、テレビのリモコンや、子供のおもちゃなどはテレビを置いている台や家具のそばに放置しないこと。 さらに、テレビなどのコードはしっかりと束ねておくようにします。 薄型テレビも軽くて倒れやすいので実は注意が必要です。