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テレビを観る時間が長いと肺の血栓で死にやすい

(2016年7月) "Circulation" 誌に掲載された大阪大学の研究によると、テレビを観る時間が長い人は肺血栓塞栓症が原因で死亡するリスクが増加します。
肺血栓塞栓症
長時間にわたり体を動かさずにいると脚や骨盤周辺に血栓が生じることがあります。 そうして生じた血栓が肺にまで到達すると肺血栓塞栓症になります。 肺血栓塞栓症は静脈血栓症の一種で、血栓が肺の小血管に食い込むので特に危険です。 症状は胸の痛みや息切れなどです。
研究の方法

40~79才の日本人男女8万6千人にテレビ視聴時間を尋ね、その後19年間にわたり死亡状況を追跡調査しました。 データの分析においては、肥満・糖尿病・喫煙習慣・高血圧などの要因を考慮しました。

結果
追跡期間中に59人が肺血栓塞栓症で亡くなりました。 1日あたりのテレビ視聴時間が2.5時間未満である場合に比べて、テレビ視聴時間がそれよりも長い場合には肺血栓塞栓症で死亡するリスクが次のように増加していました:
  • テレビ視聴時間が2.5~4.9時間/日のグループ: +70%の増加
  • テレビ視聴時間が5時間以上/日のグループ: +150%の増加
アドバイス

長時間にわたりテレビを観続ける場合には、1時間おきに立ち上がって歩き回ったりストレッチをしたりしましょう。 テレビを観ている最中に脚に力を込めては抜くという動作を5分間ほど続けるのも良いでしょう。

水分をしっかりと摂っておくのも肺血栓塞栓症の予防に効果があります。 今回の研究ではテレビ視聴時間の長さに次いで肥満が肺血栓塞栓症のリスク要因でしたが、水分不足は肥満にも関係している可能性があります。