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1型糖尿病の発症に先立って腸内細菌の多様性が減少する

(2015年2月) "Cell, Host & Microbe" 誌に掲載された Broad Institute(米国)などの研究で、1型糖尿病の発症に先立って腸内細菌の多様性が減少することが明らかになりました。 腸内細菌叢の変化はこれまでに、2型糖尿病や炎症性腸疾患(IBD)との関係も指摘されています。

研究の方法

1型糖尿病を発症しやすい体質で北欧生まれの子供33人を対象に、誕生のときから3才になるまで糞便のサンプルを定期的に収集・分析して腸内細菌の構成を追跡調査しました。

結果
3才までに1型糖尿病を発症した一握りの子供たちでは、発症の1年前に腸内細菌の多様性(種類数)が25%減少していました。 具体的には、腸の健康にとって有益な善玉菌が姿を消し、炎症を促進することで知られる有害となりかねない細菌が増えていました。 腸の炎症と1型糖尿病との関連はこれまでの研究でも指摘されています。
過去の複数のマウス実験において、ヒトの1型糖尿病に相当する自己免疫疾患になりやすい体質のマウスの腸内細菌を普通のマウスの腸内に移植すると、普通のマウスがこの自己免疫疾患を発症しやすくなるという結果になっています。

3才までに1型糖尿病を発症しなかった子供たちにおいては、(腸内細菌の構成は子供ごとに大きく異なっていたものの)腸内細菌の構成は概ね安定的でした。

今回の発見は、1型糖尿病の早期発見や治療に利用できる可能性があります。