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一部の1型糖尿病患者では診断後40年でもインスリンが分泌されている

(2014年12月) "Diabetes Care" 誌に掲載された T1D Exchange(米国)の研究によると、1型糖尿病と診断されてから40年後にもインスリン分泌能力が残っているケースがあります。

1型糖尿病について

1型糖尿病は、免疫系が自分の体を攻撃して、インスリンを作っている膵臓のβ細胞が破壊されるために起こる自己免疫疾患です。 免疫系によるβ細胞の破壊は、1型糖尿病と診断される遥か前から始まっています。 そして診断後も長期間にわたって破壊が続くと考えられています。 1型糖尿病は糖尿病全体の5~10%ほどを占めています。 1型糖尿病の患者は世界に 3,500万人ほどいると推測されます。

研究の方法

この研究では1型糖尿病患者919人の Cペプチド(インスリンの代謝物)の体内量を計測しました。 患者たちの年齢は5~88才で、1型糖尿病と診断されてからの経過年数は3~80年でした。
C-ペプチド
C-ペプチド(connecting peptide)とはインスリンの前段階の物質(プロインスリン)からインスリンが作られるときに取り除かれる物質で、インスリンとほぼ同じ割合で生じるためにインスリン生産量を把握するのに用いられます。

結果

診断されてからの年数が3~5年のグループにおいては、18才より後に1型糖尿病と診断された患者では78%から、18才より前に1型糖尿病と診断された患者では46%からCペプチドが検出されました。

さらに、診断から40年超が経過したグループであっても、18才より後に糖尿病と診断された患者の16%、18才より前に糖尿病と診断された患者の6%でCペプチドが検出されました。

コメント

研究者は次のように述べています:

「これまでにも他の複数の研究で、一部の1型糖尿病患者では診断後何年間にもわたってインスリンが分泌され続けていることが示されていましたが、このような患者は例外なのだとみなされてきました。

今回の研究で初めて、1型糖尿病患者の中にもインスリンが分泌され続ける人が一定の割合で存在するのだと言えるようになりました」