生活習慣の改善による2型糖尿病の予防(レビュー)

(2018年9月) キングズ・カレッジ・ロンドン(英国)の研究者が生活習慣の改善による2型糖尿病の予防についてまとめたレビューを "Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの概要

  1. 一連の大規模なランダム化比較試験により、耐糖能異常の患者の2型糖尿病予防に生活習慣の改善が有効であることが示されている。
  2. こうした試験では、①低脂肪食、②減量(体重を減らす)、および/または③身体活動量の増加により2型糖尿病のリスクが低下するかどうかを調べた。
  3. 2型糖尿病を予防するうえで最重要なのは体重を減らすことであって、食事の内容はさほど重要ではないように見受けられる。
  4. 低糖質食・メディテラネアンダイエット・断続的断食(インターミッテント・ファースティング)・超低カロリー食の効果を調べる試験は行われていないが、これらの手法も低脂肪食と同程度には2型糖尿病の予防に効果を発揮する可能性がある。
  5. 2型糖尿病の予防においては、食生活や食品がβ細胞(インスリンを分泌する)の機能に及ぼす作用を理解することも大切である。 これまでの試験では、そこそこの減量であるとインスリン感受性は改善されるもののβ細胞の機能は改善されないことが示されている。
  6. 「糖尿病前症」は、糖尿病の前段階にあたるという点では共通するものの病態生理は異なる複数の状態を指し示す意味範囲の広い言葉である。 こうした「複数の状態」のすべてにおいて、そこそこの減量が2型糖尿病の予防に有効であるか否かに関してはデータが不足している。