太りやすい食事脂肪と痩せやすい食事脂肪

(2018年9月) "The Journal of Nutrition" に掲載されたハーバード大学の研究によると、同じカロリーを摂るのであっても脂肪のタイプにより体重が増えやすかったり減りやすかったりするかもしれません。
Xiaoran Liu et al. "Changes in Types of Dietary Fats Influence Long-term Weight Change in US Women and Men"

研究の方法

米国に住むおおむね健康な男女12万人超を対象に、各タイプの食事脂肪の摂取量や体重などを20~24年間にわたり4年おきにアンケートで調査したデータを分析しました。

データの分析においては、年齢・当初のBMI・タンパク質で摂るカロリー・食物繊維/果物/野菜の摂取量・飲酒習慣・その他の生活習慣を考慮しました。

結果

糖質でカロリーを摂る場合を基準とする計算で、同量のカロリーを飽和脂肪酸(獣肉の脂身や乳製品に多く含まれる)で摂る量が5%増える(1日に糖質で摂るカロリーのうちの5%が飽和脂肪酸で摂るカロリーに置き換わる)ごとに4年間のうちに増加する体重が0.61kg増加していました。
仮に、1日の摂取カロリーの全てを糖質で摂っている人がその全て(100%)を飽和脂肪酸で摂るようにするならば、4年間で体重が0.61kg×(100%÷5%)=12.2kgも体重が増えるというわけです。
同様の比較で:
  • トランス脂肪酸では、1%増えるごとに0.69kgの体重増加でした。
  • 多価不飽和脂肪酸(魚油に豊富なオメガ3脂肪酸や野菜油に豊富なオメガ6脂肪酸など)では、5%増えるごとに0.55kgの体重減少でした。
  • 動物由来の一価不飽和脂肪酸では、1%増えるごとに0.29kgの体重増加でした。
  • 植物由来の一価不飽和脂肪酸では変化がありませんでした。
1日あたりの摂取カロリーが同じでも、カロリーを糖質で摂る場合に比べて、トランス脂肪酸でカロリーを摂ると非常に太りやすく、多価不飽和脂肪酸でカロリーを摂ると体重が減りやすいというわけです。