反射神経が良くなるアミノ酸、チロシン

(2014年2月) "Neuropsychologia" 誌に掲載されたアムステルダム大学の研究によると、ほうれん草や卵、大豆などの成分であるチロシンというアミノ酸に、反射神経を向上させる効果があるかもしれません。

研究の内容

この研究では、コンピューターの画面上に表示緑色の矢印が表示されたら出来るだけ素早く向きが同じ矢印キー(左か右)を押し、赤色の矢印が表示されたらキーを押さないという反射神経テストを被験者たちに行ってもらいました。

テストは2回行い、1回はチロシンが混入されたオレンジジュースを飲んだ後に、もう1回はプラシーボを飲んだ後に行いました。

その結果、チロシン入りのオレンジジュースを飲んだ後の方がテストの成績が良好でした。

チロシンについて

チロシンが不足すると、ドーパミンという神経伝達物質が不足して鬱や無関心(物事に興味を持てなくなる)になるリスクが増加すると考えられています。

チロシンは、体重1kgあたり150mgを3ヶ月間という範囲で成人が服用するのであれば安全であると思われます。 子供や、妊婦、授乳中の女性がチロシンを服用して大丈夫かどうかに関しては、データが不足しているので不明です。

チロシンを多く含む食品には次のようなものがあります:

  • プロセスチーズ - 1,300mg
  • きな粉 - 1,300mg
  • マグロ - 820~860mg(種類によって異なる)
  • 豚ロース肉 - 810mg
  • 鶏むね肉 - 800mg
  • うるめいわし - 740mg
  • 卵黄 - 730mg
  • 枝豆 - 390mg
  • たけのこ - 180mg
  • ほうれん草 - 140mg
    (いずれも100gあたり。 未調理の状態で)

体質によってはチロシンにより、吐き気・頭痛・疲労感・胸焼け・関節痛などの副作用が出ることがあります。 チロシンは甲状腺ホルモンの分泌量にも影響します。

チロシンから体内でチラミンというアミノ酸が作られますが、体質によっては、このチラミンが頭痛の原因となることがあります。 参考記事: 頭痛の原因となる食べ物