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超長距離を走るときに解熱鎮痛剤を服用すると急性腎障害のリスクが2倍

(2017年7月) "Emergency Medical Journal" に掲載されたスタンフォード大学などの研究によると、ウルトラマラソンに参加しているときに解熱鎮痛剤のイブプロフェンを飲むと急性腎障害になるリスクが増加します。

ウルトラマラソンと解熱鎮痛剤と急性腎障害

急性腎障害

ウルトラマラソンのレース中に急性腎障害になっている選手は珍しくありません。 水分不足による血流量の減少や横紋筋融解(筋肉組織が分解されて筋繊維が血流中へと放出される)が腎臓に負担をかけるためです。 ウルトラマラソン参加者の34~85%が急性腎障害になるというデータがあります。

ウルトラマラソンにより生じた急性腎障害の大部分は1日~2日で自然と治りますが、急性腎障害から腎不全へと移行して入院する羽目に陥ったというケースも複数報告されています。 トライアスロンに参加した40才の男性が脱水と横紋筋融解による腎不全のために、レースから3日後に死んでしまったという話もあります。

解熱鎮痛剤

ウルトラマラソン参加者の75%がNSAID(非ステロイド系抗炎症薬)と呼ばれる系統の解熱鎮痛剤を使用しているというデータがあります。 イブプロフェンもNSAIDの一種です。

数年間にわたりNSASIDを常用したり脱水状態のときにNSAIDを服用したりすると腎障害のリスクが増加することが知られています。

研究の方法

155マイルを走るウルトラマラソンの参加者89人を2つのグループに分けて、一方のグループにはイブプロフェン400mgを、そしてもう一方のグループにはプラシーボを、レースの一部として80kmを走る間に4時間おきに服用してもらいました。

結果

80kmを走り終えた時点で、89人のうち39人が急性腎障害になっていました。 イブプロフェンを飲んだグループはプラシーボのグループに比べて、急性腎障害のリスク(オッズ比)が2.1倍でした。
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